こどもの本

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『フラミンゴ・ボーイ』 マイケル・モーパーゴ著 杉田七重訳 小学館刊

高校の試験を終えて自由な旅に出たイギリス人の少年ヴィンセント。 行き先は、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが、ボートのある風景を描き、祖父母がその絵を少年にプレゼントしてくれた南フランスのカマルグの海岸。 嵐に迷い倒れてしまった...
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『雨ふる本屋』 日向理恵子 作 童心社刊

小学校何年生のころだったのでしょう、雨降りの日、誰もいない学校の廊下からぼおーっと校庭を眺めていたことを覚えています。廊下は板張りで、湿った木の匂い。とても静かな中で、どこかでカサコソっと生き物の気配がしていましたっけ。 古いつくりの街の...
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『五月の風のように』 みずかみさやか詩集 葉祥明・絵

今回ご紹介するのは、みずかみさやかさんの個人詩集。昨年末に出版されたばかりです。 「ジュニアポエムシリーズ」ということで「子どもにわかる言葉で真実の世界を歌う個人詩集のシリーズ」と題されています。  著者のみずかみさやかさんは...
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『誰も知らない小さな国』

夏休みに入ると、野山などに出かける子どもたちも多いことでしょう。自然の中で元気に遊びまわってほしいものですね。 遊び疲れて、緑の中に一人で座っていると、カサッと葉擦れの音がして、小さな人影が見えたような気が…。 そんな想...
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「白をつなぐ」

さあ駅伝の季節です。全日本大学・高校・中学駅伝から、年が明けて、実業団駅伝・箱根駅伝、そして都道府県対抗駅伝と、ぞくぞくと大きな大会が続きますね。 私も箱根駅伝ファンの一人ですが、2年前、シード常連だった母校の中央大学が、まさかのシ...
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「長谷川町子」 ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>

今回の子どもの本は、長谷川町子さんの評伝について取り上げます。 「サザエさん」は、ギネス記録となるくらい永年テレビアニメとして現在まで放映されているので、日本人で知らない人はいないといわれるほどの国民的人気マンガです。 でも、19...
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『ネジマキ草と銅の城』 

あなたは小さい頃、ご両親(あるいはおばあちゃん?)などに本を読んでもらいながら時間をすごしたことがおありですか? もしそうした時間をお過ごしなら、すばらしいことですね。きっと思い出すだけでも幸せな気分になれるのではないでしょうか。 ...
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「ぐるぐる猿と歌う鳥」 加納朋子 

社宅はミステリー!かつて北九州市内、特に八幡製鉄所のあった地区には、ずらりと関係企業の社宅がならんでいました。  物語は、わが北九州市八幡のとある大きな社宅群が舞台。東京から会社の転勤でやってきた小学五年生のシンは、そこで不思議な野生児...
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「馬場のぼる こどもまんが集」

今のこどもたちはコロッケは好きなんでしょうかねえ?私は昔から大好きです。以前、このコーナーで馬場のぼるさんの人気絵本「11匹のねことあほうどり」を紹介し、私は次のようなことを書きました。 「馬場のぼるさんは、実は子どもの頃の私も大好きな『漫...
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としょかんライオン

 -「キミ、図書館にいってみないか?」「 でも図書館ってちょっと堅苦しくない?走ったりしちゃいけないんでしょう?」  「じゃあ、大きなやさしいライオンがいる図書館だったらどう?いっしょに行くかい?」 ある日、まちの図書館に大きなライオン...
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