としょかんライオン

21kids.jpg -「キミ、図書館にいってみないか?」「 でも図書館ってちょっと堅苦しくない?走ったりしちゃいけないんでしょう?」
 「じゃあ、大きなやさしいライオンがいる図書館だったらどう?いっしょに行くかい?」

ある日、まちの図書館に大きなライオンがやってきます。みんなはびっくり。でもライオンは、図書館のきまりを守らないわけではありませんし、図書館には誰でもが入ってきて良いのです。
ライオンはそれから毎日やってきて、ねそべったり、お話しを聞いたり、お手伝いをしたり。図書館にライオンがいるというのはなかなかきもちがいいものです。
しかしある日、館長さんに事故が。倒れた館長さんを助けようとライオンは大声でほえたり走ったり、思わずきまりを破ってしまいます。しかられたライオンは図書館にやってこなくなって、館長さんやみんなはしょんぼり。
しばらくして雨の中で、図書館の前にすわっているライオンがいました。ちゃんとしたわけがあるときには、きまりを守れないことだってあっていいんだと聞いたライオンは、またみんなの図書館にやってきて…。

大きなライオンだってゆったりと時を過ごすことができる図書館って、きっとすばらしい図書館でしょうね。
誰でも入れる不思議な場所としての図書館を、やさしく柔らかなタッチでほのぼのと描いた楽しい絵本です。
ゆったりしていたり、楽しかったり淋しかったり、ライオンや人々の情感あふれる表情に思わず引き込まれます。ふさふさのライオンのたてがみの柔らかそうなこと。
図書館入り口の両脇にはライオンの彫像が、屋根にもライオンの風見鶏。シャアーッと威嚇する道路ばたの猫などなど、子どもたちに読んであげながら、一緒にこの絵本のそんな細かいところに注目してもきっと楽しいことでしょう。
この作品は「この絵本が好き!」07年刊海外翻訳絵本部門の第一位に選出されました。

ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 福本友美子やく
(岩崎書店 刊)

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