大人の本

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ダ・ビンチ・コード

キリストが処刑されるまでをリアルに克明に描いたメル・ギブソン監督主演の『パッション』という映画がアメリカで評判となった時、他の宗教を否定する主観的独善的ブッシュ型キリスト教史観がさらに広がっていくのではないかと危惧しました。そしてキリスト教...
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芭蕉紀行

数年前、立石寺(山寺)に立ち寄ったことがありました。『閑かさや岩にしみいる蝉の声』芭蕉の俳句で有名なお寺です。ちょっと立ち寄っただけなので、石段を登ったところにある蝉塚まではいけませんでしたが、奥の細道の有名な俳枕である東北のお寺で感慨にふ...
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八代目橘家圓蔵の泣き笑い人情噺

新春の落語は「えー、一陽来復いたしまして、まことにおめでとうございますな」なんて始まりますが、最近のテレビでは落語もなかなか放映されなくなって、こんなせりふもあまり聞かれなくなってきましたね。落語をはじめとする日本の伝統芸能にとっては厳しい...
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平家

私は元来、平家が好きなんですね。以前、永井路子さんの『波のかたみ』(中央公論社刊)を読んで、平家の側から歴史をながめると天下の大悪人のように描かれてきた平清盛が、時代を切り開いていく人物として素敵に描かれているのに感心したものです。 池宮さ...
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オーケストラがやって来た

著者の山本直純さんは2002年6月18日に亡くなりました。「大きいことは良いことだ!」のCMで全国に知られるようになった作曲家・指揮者の山本さんは、トレードマークのヒゲと大げさともいえる身振り手振りで一躍お茶の間の人気者となりました。テレビ...
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なぜ牛は狂ったのか

BSEいわゆる狂牛病の日本での発生は、消費者や酪農家・関係事業者をパニックに落としいれました。私は「ついにおそれていたことが起こったか」と強く感じたのを覚えています。日本でのBSEの発生は、おそらく汚染された肉骨粉を飼料として牛に与えたのが...
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サナダから愛をこめて

「一虫息災」とは私の造語。人間どうも「虫」を飼っていた方が元気らしいぞ。 著者の藤田紘一郎先生によれば、日本で回虫などの寄生虫が駆除されてしまった1970年代からアトピー性皮膚炎などのアレルギー病が日本に出現してきた。体内の寄生虫自身がアレ...
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櫻よ-「花見の作法」から「木のこころ」まで

中国で花といえば桃、日本では花といえば桜ですね。古代から親しまれ、これほど日本人に愛され続けてきた花もほかにないでしょう。 日本のシンボルのような桜ですが、実は現在、日本の桜の80%は染井吉野なんだそうですね。染井吉野は明治の初期、一種の突...
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おとな二人の午後

最近の日本は子どものような文化に毒されてしまっていないか? テレビ番組にしても出てくるタレントはみんなガキっぽい。やっていることも決して底の深くない娯楽番組でお気楽なものじゃないか。考えてみれば、政治だって子どもだましのようなレベルで続いて...
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とんかつの誕生

■沖縄のとんかつ数年前、沖縄に行った際、帰りの飛行機の出発まで少し時間があり、ちょうど昼時だったので那覇市国際通りで「とんかつの店」を探したことがありました。 沖縄は日本で有数の豚肉消費県だと聞いていましたから「きっとおいしいとんかつの店が...
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