民主党の代表選挙が行われ決選投票の結果、野田佳彦氏が代表に選出されました。自治体議員をはじめ地方が参加しない「変則的な」代表選挙であった点などには不満が残りますが、まずは代表ご就任おめでとうと申し上げましょう。
先にも述べましたように、私自身は野田佳彦氏の演説や態度をきらいではありません。「ドスンパンチ」とあだ名される風貌と歯切れの良い演説は好もしいと思っています。
しかし、彼がどれほどの実力があるのかその評価はこれから。まずは、彼の決意表明どおり、国民に寄り添い真摯に政策を実現する政府を表現してほしいものですが、財政規律を重視するあまり経済状態を無視して増税を急いだり、「保守的な」言動で極右・極左に利用されることになったり、スキャンダルで指弾されたりなどしては再び国民の間に失望感が生まれるでしょう。
充分に注意して、当面は彼の唱える「中庸の政治」を推進することになれば、今の民主党政権にも、日本政治にとっても意味のある期間になるのかもしれません。
明日以降、閣僚や党人事などが進められることになりますが、まずは彼の手腕に期待いたしましょう。個性を発揮してがんばってほしいと思います。