今年の芥川賞・直木賞の発表が行われ、北九州出身の葉室麟さんが「蜩の記」で直木賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
私は、かねがね葉室さんが必ず直木賞を受賞されると思い、受賞を逃される度に残念な思いを募らせていたものですから、大変嬉しく思っております。
葉室さんは、現在久留米市在住ですが、北九州市のご出身。(泉台小学校に在学されていたそうです。)氏と同年代の私が、ホームページで葉室さんの「秋月記」をご紹介したとき、勝手ながら「若い頃に小倉と筑後で、ちょうど真ん中にある秋月をはさんで暮らしていたのかと妙な共感を抱きました。」と書いたのですが、今回、改めて経歴を拝見してビックリしてしまいました。
何と葉室さんは、私と同じ高校で一年後輩にあたるらしいではありませんか。ということは「秋月をはさんで」どころか、同じ学校で同じ先生に習いながら同じ空気を吸っていたという訳です。
失礼ながら、本名を聞いても、当時、一学年下に葉室さんがいたという印象がありません。(私は久留米市内在住ではありませんでしたので、市内在住の友人たちは知っているのかもしれません。)
ともあれ、同世代の本市ゆかり方が見事、直木賞受賞。誠におめでたいことです。また、受賞作品は、約束された切腹という運命の元で、静謐な心を保ちながら生き抜いていく主人公を描いて、現代の私たちにも「人としての矜恃」とは何かを語りかけます。
まだお読みでない方は、ご一読下さいませ。