第二休日急患センターコムシティ移転へ

 市保健福祉局は、現在、八幡東区の市立八幡病院に併設している「北九州市第二休日急患センター」を、八幡西区黒崎の再開発ビル・コムシティに移転する方針を決定したと今日の市議会保健病院常任委員会で報告しました。

 同センターは市内西部地区の夜間休日の急患に対応する施設として平成7年に開設され、年間15000人を超える市民に利用されています。

 ところが運用の実態を検証すると、同センターが八幡病院に併設されていることから「市立八幡病院の夜間受付窓口だ」と認識して、急患でもないのに受診するいわゆる「コンビニ受診」が目立ったり、全国的な医師不足の中で同センターに出務する医師の減少や疲れが目立ってきました。市立八幡病院は救命救急センターでもあることから、同病院では初期救急から高度な救命医療まですべてに対応することとなることから勤務する医師の疲れが激しく、大学医局からの医師の引き上げ問題にまで発展してきました。

 そこで、同急患センターを八幡病院から切り離し、コンビニ受診を抑制するとともに、八幡病院の医療環境を改善することを主な狙いとして、移転することが課題となっていました。

必要な施設面積の確保や、安全性・救急車の対応、市民の利便性などを検討した結果、現在公共施設の入居を中心に再生を準備している黒崎地区の再開発ビル・コムシティ1階部分に移転することを決めたものです。

市民の認知度も高く交通も便利なことから同センターのコムシティ移転は適切な判断だと考えます。

今後設計の中で、感染症対策や市民導線などさらに具体的に整備していくことになります。

ここで私が強調したいのは、八幡病院の医師の勤務環境が改善するという点です。先日、八幡病院を視察に伺った際に市川病院長からも「ぜひ早急に移転させてほしい」との要望をうけていました。医師の疲弊が深刻なためです。

同センターの移転により、新たに出務医師の確保が必要にはなりますが、何よりも八幡病院への派遣医師の確保にむけた大学医局に対してしっかりとしたアピールになってほしいと思っています。

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