今日は市議会本会議の終了後、私たちの会派として来年度予算編成についての要望書を末吉市長に提出しました。
要望書は10分野77項目に上りますが、今回は「重点要望」を6項目取り上げて特に強く要望しました。
なかでも第一に「学校や幼稚園保育園など教育福祉施設の通学通園時等の安全確保」を掲げました。連続して発生している幼い命を狙った卑劣な事件を人ごとととらえず、しっかりと安全確保を進めるよう要望しました。
また、平松地区住環境整備事業にからむ不正やコピー業務での贈収賄事件、わいせつ事件など市幹部職員の絡む不正事件不祥事が続発していることから、再発防止と綱紀粛正を強く求めました。
そのほか、企業誘致の促進や学校などでの放課後児童健全育成事業の新たな展開などを要望しましたが、これらの内容は別途「政策室・福祉」の項で掲載したいと思います。
今後は、これらを掘り下げつつ具体化を求めますし、その結果は来年度折に触れてご報告できるものと思っています。
さて今日は12月市議会の最終日。本会議では議案となっていた「家庭ごみ収集制度の見直し案」や「国民健康保険条例の改正案」などが賛成多数で可決されました。これらについて詳細は別途改めて総括したいと思います。
ところで今日の議会では注目されることが2つありましたね。
一つは、末吉市長が本会議終了後の議場での挨拶で冒頭「一連の不正事件不祥事で市政への信頼をそこねたことを深くお詫びし再発防止につとめる」と陳謝したことです。
本来なら、議会開会冒頭に陳謝があってしかるべきだと我々は思ったのですが、市内部で提言する人もいなかったのでしょう「お詫び」のないまま今日まで来てしまいました。
そこでわが会派のベテラン議員が「こういう時は、陳謝ぐらいするものだ」と当局に進言してこの挨拶につながりました。議会経験を積んだベテラン議員ならではの行動に私は感心しました。ベテラン議員が居てくれる意義が、こんなところにもあるのだと思いました。
もう一つは、家庭ごみ収集の見直し案の採決で、与党社民党さんの態度がばらついたことです。
今回の見直し案は、家庭用一般ごみの指定袋現行大1枚15円を50円に、資源化袋を25リットル12円にすると同時に、廃プラスチック分別を同時実施するなどというものでした。本項でもご報告してきましたが、値段の引き下げと廃プラ分別の同時実施、古紙回収の強化など、私たちの要求に対して当局の最終提案が一定程度応える内容となったことや、議会与党での論議がおおかたまとまったことなどから、私たちの会派はまとまって賛成の立場をとりました。
社民党さんの内部では、論議がまとまらなかったのでしょう。出席5名のうち、1名が賛成、1名が退場、3名が反対という結果でした。
市民生活に影響が大きいごみ問題への対応の難しさを感じるとと同時に、(他会派のことながら)社民党さんの与党としてのスタンスが揺れることで、今後予想される会派をとりまく困難が多少気になります。