タイHIV感染孤児とともに 名取美和さん講演会

12月1日は世界エイズデー。この時期にはエイズHIVについての様々な啓発事業が各地で行われています。
今日は女性の国際団体である国際ソロプチミスト北九州-南が主催する「名取美和~タイのHIV感染孤児とともに」という講演会が行われましたのででかけました。

名取美和さんは、タイ北部・チェンマイ市の郊外で、両親をエイズで亡くし、また自らもHIVに感染した孤児たちの自立のための施設を運営しています。施設の名前は「バーンロムサイ」ガジュマルの木の下の家という意味だそうです。「海外で孤児たちとともに生きるまでに到った人生を、HIVの現状や外から見た日本への思いを交えて語っていただき」たいと講演会が企画されました。
名取さんのお父さんは日本人として始めて「LIFE」の表紙を飾った著名なカメラマンさんだったそうです。16歳で単身ドイツへ、その後日本やヨーロッパなどで様々な分野の仕事をされました。97年に訪れたタイでエイズ末期の母親や母子感染の子どもたちに出会いボランティアをはじめ、99年にバーンロムサイの代表となって現在30人の孤児たちと生活されています。

講演では「タイでは、エイズHIVに対する根強い差別と偏見がのこっており、孤児たちが自立して生きていくことは大変厳しい。しかしこの子たちは大変明るく一生懸命生きている。自立できるまでがんばりたい。」と「施設ではない。大きな家族」としてのバーンロムサイについて述べられました。
そこでは厳しい現実の中で、しかし子どもたちは生き生きと思いっきり生きていること、逆に「日本の子どもたちは、何かを思いっきりやることが少ないのでは?」と日本の子どもたちや社会の問題にも話がおよびました。日本の若者や子育てなどについて、私は「我々と同世代の自立した女性からみれば確かにそう見えるだろうなあ。僕らも同じ思いで子育てしてきたよな。」などと、一種の社会批評としても大変興味深くお聞きしました。

会場のウエル戸畑多目的ホールは満員でした。200人近くもおられたでしょうか。ほとんどが女性の方々で、ソロプチミスト会員の皆さんの努力が分かります。
じつはカミさんが、現在「ソロプチミスト北九州-南」の会長でして…持ち回りの会長なのですが、会が出来ての初めての大きなイベントだとかで手伝わないわけにはいきませんね。私もこのイベント成功のために多少の応援はしてきました。しかし、私のお手伝いは会場の都合などほんの少しで、ほとんどは会の皆さんが今日まで準備をされてきたのです。満員の入場者を、会の皆さんは誇らしく思ってよろしいんではないでしょうか。皆さんお疲れ様でした。(写真は会場全景。講演する名取美和さん。)

WHOの05年版報告書では、世界のエイズウイルス感染者は約4000万人。うち2580万人はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国に集中しているものの、国連エイズ合同計画(UNAIDS)のピオット事務局長は「西欧、とりわけ感染の新たな最前線になろうとしているアジアでエイズに対する関心が十分に高まっていない」と指摘していると報道されています。(毎日新聞など)

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