夕方、北橋健治さんの資金講演会(会費1万円。公選法での資金パーティを講演会にしたもの)が開かれ、おなじみの経営コンサルタント・大前研一さんが講演されました。大前さんは若松区出身。過去には市長選などにふさわしい候補者としてお名前が挙がったりしましたが、今回は、北橋さんの激励に駆けつけてくれたという訳です。以下は、大前さんのお話の私の抜き書き。
「日本の繁栄の方程式は明確だ。余ったお金を呼び込むこと。うまく導入して納税者に負担をかけず有効に使うということだ。
日本ではバブルのツケを皆さんに押しつけた。この10年で本来、皆さんに支払われるべきだった金利は150兆円にも及んでいる。0.1%の金利でガマンしているのは日本ぐらいなもの。情報を与えずに、国は良いように国民を操っているのだ。いいかげんに目覚めなければいけない。
私は資金運用を国技にといっている。日本の個人資産は1500兆円にも上る。日本だけがお金を持っているのだ。この一部を対外投資に向けることが必要だ。すでに中国は100兆円のうち20兆円を対外投資にむけるとしている。
高速道路など無料化しても10年で償還が可能だろう。役人に頼っていてはだめ。政権を変えることが必要だ。皆で一緒にやればそれは可能だ。
北九州でも箱物のツケなど、これからはクレバーにやらなければ大変だ。東京にお金を持ってきてくれと叫んでもだめ。東京に顔を向けるのではなく、世界に向けないといけない。北九州は可能性を持った町だ。しかし、東を向いていても地盤沈下するだけだ。黄海圏・世界に北九州の良さを発信するべきだ。
もう一つはアクティブシニアだ。私は千葉に6000人のシニアの町を作りたいと思っている。高齢者はいらないと言われるが、それは間違いだ。逆に若者をというとニートかフリーターではないか。団塊の世代700万人が引退。退職金だけでも50兆円。アクティブシニアが定着すれば、商売などで若い人もついてくるのだ。
北九州は魚もうまい良い町であり、よい循環を呼び込めれば市民所得も上がっていくだろう。可能性を生かしてがんばっていただきたい。」以上、私の勝手な抜き書きでした。
北橋健治さんは、大前さんの講演の後に登場。「大前さんにはすばらしいアイデアをいただいた。私は、北九州の未来を構想するために産業雇用戦略本部を作ると言っている。是非、大前さんをはじめ内外の有能な人々の参加をいただきたい。この町を本当にすばらしい町にするために、何としてもこの選挙で勝利したい。全力を尽くします。」と述べて、会場を埋めた約1000人の聴衆から大きな拍手を浴びました。
(写真は会場の様子。)