環境局所管分の決算審議。例の家庭用ゴミ指定袋の有料化などについても多くの議論がありましたが、私は、小倉南区にある国指定天然記念物・平尾台の保全について質問しました。
決算書に添付された環境報告(環境白書)には、平尾台地区の施設整備について記述があり、福岡県立「平尾台自然観察センター」と平尾台の監視保全活動についても述べられています。
その平尾台自然観察センターの監視業務を含めた運営費は約6800万円。費用を福岡県と北九州市で負担し、業務は北九州市が県から受託しています。そのうちセンターの利用管理やフィールド巡視業務は、県の自然環境課から依頼されているものの「ハートランド平尾台㈱」に業務委託され、市では経済文化局観光課の所管となっています。ちょっとややこしいですね。
私は委員会で「国の天然記念物・平尾台の巡視を含む自然観察センターの業務は自然環境保全事業そのものではないか。これこそ所管替えをして環境局が所管するべきだ。」と主張しました。
実は決算審議をしている平成16年度は、政令市では初めて策定するという北九州市自然環境保全計画づくりの最初の年度です。
これまでもお伝えしてきましたが、私は環境首都・北九州市の環境政策のうち、自然環境保全の分野が不十分だと感じ、自然環境保全の基本方向を打ち出すべきだと主張してきました。ようやく実現した自然環境保全計画です。この計画を内実のあるしっかりしたものにするためにも、この際、市の自然環境保全関連業務も全庁的に見直して、財源対策も含めて充実すべきだと考えています。その一つが、この平尾台自然環境保全事業だと思っていますので、今後もフォローしていきたいと思っています。