中国を批判できるか

 NHKの番組が放送される前に、自民党の幹部がNHK幹部と面談して、番組内容の修正を求めたという「政治介入」が問題化しています。
 NHKのチーフ・プロデューサーが内部告発したもので、自民党側は「偏った内容だ。公正な番組にするように」などと指摘したと認めているものの「NHK側を呼びつけたというのは事実誤認だ。番組中止も求めていない」としているようです。
 真相が究明されなければならない事件ですが、政治家がマスコミに不快感を感じることはあったとしても、与党の幹部が当事者と会談して見解を述べればNHKがどう対応するかは本来判った話ではなかったか。「介入のつもりはなかった」ですむでしょうか。
 中国では、韓国の国会議員が脱北者問題について記者会見をしようとして当局の妨害に会い、政治問題化しています。
 私自身、マスコミがどんな内容であっても、何でも報道してもかまわないとは思いませんが、自分の都合の悪いことや気に食わない内容が放送されるからといって、圧力をかけるなどはもってのほか。
自民党側には、中国の対応を批判する資格はないのではないでしょうかねえ。

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