中学生を重点にケアすべきではないか

 教育委員会所管分の決算審査。私は、2点のみ質問しました。

  中学生が最も多い刑法犯少年

 一つは、少年刑法犯(窃盗や傷害など刑法に触れる犯罪を犯した少年)の内で中学生の数や割合をたずね、青少年課からは「 16年度2479件のうち、中学生は1042件と最も多くなっている」との答弁をもらいました。
 実際、北九州の少年犯罪はこれまでも過去10年以上にわたって高校生よりも中学生の数のほうが多いのです。犯罪の半分は窃盗ですが、土曜日曜の午後から夕方に一番、 発生していることがわかっています。
 ということは、刑法犯をはじめ本市の少年の問題行動を改善するには、休日の指導を含めた中学生の生活指導や日常の心のケアが不可欠だということではないでしょうか。

  10分間読書、中学校では35%にとどまる

 もう一つは、学校における10分間読書活動の現状について、特に中学校での実施状況をたずねました。その結果、小学校では全ての学校で週一日以上実施しているのに対し、中学校では全校の35%にとどまっていることが明らかにされました。
私が何を言いたかったかといえば「刑法犯少年の現状をみても本市の中学生は多くの問題を抱えていると言えますが、心を落ち着かせ生活をも改善する効果があるとされる朝の10分間読書活動の実施が中学校で不十分である現状などをみても、小学校期に比べて中学校では、生活指導や心のケアに十分な配慮がなされない傾向にあるのではないか」ということです。
 小学校期に比べて、中学校では生活や心のケアといった分野よりも「学習」に重きが置かれる傾向にあります。10分間読書活動が中学校で進まない理由としても、先生方に間で「朝の貴重な時間だから読書よりも豆テストだ」というご意見が多いともお聞きしています。

   中学生のケアが不可欠

 委員会で私は教育長に「本市の少年の問題行動を改善しようと思えば、中学生の休日を含めた生活指導や心と体のケアを重視することが不可欠だ。是非意識して取り組んでほしい」と訴えました。さらに注意深く検証したいと思っています。

タイトルとURLをコピーしました