子ども図書館の役割について

開館した北九州市立子ども図書館について世良俊明市議が期待を込めて解説します。

<図書館児童サービスの再構築と学校図書館支援センターに期待> 

北九州市立子ども図書館の開館は、私たち北九州市議会議員が全会一致で議決した「子ども読書活動推進条例」の中の目玉の一つでした。

 子ども図書館は、子どもたちが、ゆっくりとくつろげる空間で様々な本に親しむことができる場所であることはもちろんですが、幅広い子ども読書活動の拠点施設としての役割を担います。

一つは、子ども図書館が主導して、各区の地区館と連携し、充実した児童サービスを展開することです。子どもが来るを待つのではなく、子どもがいるあらゆる場所へ出かけるアウトリーチ型サービスが求められています。それらを通じて、北九州市における図書館児童サービスは新たな段階に入り、その再構築が図られるものと期待しています。

 今一つは、子ども図書館には学校図書館支援センターが併設されて活動する点です。

 各学校での読書教育への助言をはじめ、学校図書館業務への相談や、司書教諭・図書館司書等の研修実施など、センターが様々な支援を行うことで、学校での読書活動の底上げ充実を図ることができます。

 子ども図書館も学校図書館も基本的に無料の仕組みであり、経済的に困難を抱える子どもたちも自由に本に親しむことができる点にも留意したいものです。子どもの貧困対策にも貢献できる仕組みなのです。

 条例では「子ども時代は非常に短く貴重であることから、そのかけがえのない時期を大切にし、すべての子どもが楽しく自主的に読書に親しむことのできる環境を整備する必要がある」とうたっています。

 開館した子ども図書館が、古林館長の下、その環境整備の一翼を担って大いに活躍されることを願っています。

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