自民党の郵政民営化法案反対派の象徴のような存在として選挙を闘い当選した野田聖子元郵政相が、政府与党が国会に再提出した郵政民営化法案について賛成に転じることにしたと報道されています。
「法案反対という自らの政治的主張は完敗したことを認め」たのだそうです。政治家として、本当にそれでいいんですかねえ?
わが福岡10区の郵政大臣経験者も、郵政民営化法案に反対して自民党公認をはずれ、刺客を送られて選挙で苦杯をなめました。
郵政民営化法案の衆議院採決の際、棄権したほうが良いとの周辺の声があった中で、同じ郵政大臣経験者である野田氏の態度が、彼の法案反対に大きな影響を与えたにちがいありません。
野田氏が本当に国民の真の利益のために確信をもって反対したのであれば、再提出の法案の内容も変わっていないのに、そう易々と転向してしまっては「女がすたる」というものではないでしょうか。
政治的判断としても、「虻蜂取らず」の誤った選択ではないかしらん。
あくまでも自民党さんの内輪の世界の話であり、私は野田さんの仲間でも知り合いでもありませんので、関係ないと言ってしまえばそれまでなのですが…。
同じ政治家の端くれとしては、見ていて、ちょっと情けない話ではあります。
郵政民営化法案は、明後日にも採決され、与党の多数で可決される状勢です。