いまどきの「もらい風呂」

まちづくり協議会の企画で、小学生が校区の市民センターに宿泊体験をする行事があり、それに併せて地元の家庭に「もらい風呂」をするというので我が家にも小学生たちがやってきました。
 今回は女の子ばかりだったので、具体的な対応はカミさんにまかせて、私は犬たちが暴れまわらないようになど環境整備の役目となりました。
 私たちの子ども時代までは、内風呂もまだ少なく「もらい風呂」も珍しいことではありませんでしたが、今では内風呂がないほうが珍しいですね。子ども達は、他家のお風呂に入ることもない。まして一緒の入るのも機会が少ないので、地域の家庭で「もらい風呂」を経験させようという企画です。
 我が家の場合、マンションのユニットバスであり、自慢するようなお風呂ではありませんが、お断りする理由もありませんし、子ども達に少しでもお役にたつのならとお引き受けしました。
 子ども達をカミさんが迎えに行って、お風呂に入った後、果物を食べ、猫などと遊んだりして帰って行きました。
 確かに「いつでもお風呂にはいっといで!」という昔のコミニュティは影が薄れましたね。それにつれて、子ども達の問題行動も頻発するようになったように思えます。
 それでもまだ、日本の子ども達の「荒れ」は欧米に比べて、程度は低いという指摘があります。その日本の少年達の問題行動の少なさを支えているのは「日本の学校や地域社会のコミュニティ性」なのだというのです。(たとえば藤田典英『義務教育を問い直す』ちくま新書)
 子ども達の健全な成長のためにも、こうした活動を通じて地域の健全なコミュニティがいっそう充実・形成されていくと良いですね。

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