工藤会本部事務所の解体跡地で暴力追放推進会議総会開く

北九州市や市内企業・福岡県警察などで構成する「北九州市暴力追放推進会議」(北橋健治会長)の令和2年度の総会は、7月30日午前、特定危険指定暴力団・工藤会總本部事務所が今年2月に解体された跡地で開かれました。

挨拶する北橋健治市長

今回は新型コロナウイルス感染症対策のため参加対象者を絞り、ソーシャルディスタンスを保ちながらの総会ということで、市議会からは議長のほか会派代表者のみの参加要請でしたので、ハートフル北九州からは私が参加しました。

事業計画の承認など総会の議事を終えた後には、副会長の梅本副市長が、工藤会総本部事務所撤去にいたる経緯を報告したほか、同じく副会長である田代隆智福岡県警北九州市警察部長が「北九州市における暴力団情勢について」報告しました。
田代市警察部長は「工藤会構成員は幹部検挙等により過去最少となり、弱体化が進んだ。新規参入した一部の半グレ集団も一掃した。この結果、市内の刑法犯は激減しピーク時の85%の減少となった。北九州市の犯罪は福岡市に比べても少なく、安全なまち・北九州市になった。
ただ工藤会は壊滅したわけではなく、今後と徹底した取り組みを行うのでこれまで以上にご協力をお願いしたい」と述べました。

ソーシャルディスタンスを取りながら

総会の最後に北橋市長が読み上げた「北九州市暴力のないまちづくり宣言」の要旨は以下のとおり。
「かつて暴力団による市民を標的にした事件が頻発し、市民の不安と緊張が高まり暴力のまちのイメージが造られた。しかし、平成26年に始まった県警による頂上作戦をきっかけに警察・市民・事業者・市議会・行政が一丸となり、勇気をもって暴力追放を加速させてきた。
そしてついに暴力団のシンボルであった総本部事務所が取り壊され、我々はいまその場所に立っている。やっとここまで来ることができた。万感胸に迫る思いだ。
ご努力頂いたすべての皆様に感謝するとともに、跡地を購入された事業者とNPO法人抱撲のご

暴力のないまちづくり宣言

英断に感謝したい。
この地は今後、希望のまちプロジェクトとして全世代型福祉の拠点として生まれ変わろうとしており、大いなる希望を持っている。
さあいまこそ飛躍の時。ここに北九州市は暴力のない日本一安全安心なまちの実現に向けて全力で取り組んでいくことを宣言する」

NOP法人抱撲による「希望のまちプロジェクト」には、私をはじめ党派を超えた多くの地元議員仲間も賛同しており、ふるさと納税につなげる寄付の募り方や、地元理解の促進など、今後もできるだけの協力を続けることにしています。

NPO法人抱撲・奥田理事長と北橋市長

解体途中の工藤会総本部事務所(北九州市資料)

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