電気バスを動かす太陽光発電

北九州市では、この3月から日本で初めて大型の電気バスが市営バス一般路線を営業運転していますが、この電気バスの電力を太陽光発電でまかなうための発電設備の竣工式が10月8日に行われました。

このシステムについては、私もこの間、議会でも取り上げてきたほか、市議会担当委員の一人として関心をもって注目してきました。

若松区響町の北九州市次世代エネルギーパーク内の発電所は、東京ドーム約2個分の広さ。発電設備は東レエンジニアリング㈱が所有し、年間約800万KWhの電気を発電。これは約2300世帯の電力消費をまかなう規模だそうで、約5000トンのCO2を削減に貢献するとのことです。

この発電所の電力の一部で電気バスを運行することで、CO2を一切排出しない「ゼロエミッションン交通システム」の主要部分が整うことになります。来年四月には大型蓄電池も設置され、全国初のこの交通システムが完成する予定です。

同発電所は、電気バスの電力を供給するゾーンのほか、地上置きパネルを設置したゾーン、実証ゾーン、そして太陽を自動的に追尾する最新の太陽光発電機器設置したトラッキングゾーンに分かれており、最新の太陽光発電設備のショールームとしての役割を果たすほか、修学旅行などで子どもたちが日本の最新技術を学ぶ場としても活用が期待されています。

竣工式には、東レグループ会社をはじめ市や地元企業関係者や市議会議員等が参加。北橋健治市長も祝辞を述べました。

この後、北橋市長をはじめ来賓・関係者によって発電設備への通電ボタンが押されると太陽を自動追尾するトラッキングゾーンのパネルが動きだし、太陽の方向を向き始めました。

写真は、発電設備への通電。太陽を自動追尾した太陽光パネル。

通電ボタン.jpg


太陽追尾パネル.jpg

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