川の危険も教えよう!水辺の楽校開校式

子どもたちに水辺の遊びや環境学習の場を提供しようと進められてきた「水辺の学校プロジェクト」による八幡東区高見地区・板櫃川の整備が完了し「水辺の楽校開校式」行われました。
開校式典の後には、希少種である淡水魚オヤニラミの稚魚の放流や川を体験する子どもたちのツアー「リバーアドベンチャー」の出発式などが行われました。
平成9年度から進められてきたこのプロジェクトはNPO・ボランティア団体や地域の人々と連携しながら「子どもたちが自然と出会える安全な水辺をつくる」河川整備と併せて進められてきました。
川遊びをすることができなくなった近年、子どもたちを改めて水辺に近づけてあげようという取り組みは全国でも大変貴重な試みだと思います。完成を祝うと同時に、子どもたちや地域に役立つ活動へとつながっていってほしいものです。
ただ、周辺住宅整備や河川整備と併せておこなわれてきた総事業費は約40億円、国庫補助があるとはいえ国民の税金です。整備の仕方を工夫すれば、事業の目的を達成するために必要な整備はもっと安くできたのではないかという疑問はつきまといます。
もう一つ、板櫃川のような小さい河川でも天候によっては一気に「暴れ川」に変身します。子どもたちを水辺に近づけることに私は賛成ですが、一方で川の危険性も子どもたちに教えて欲しいものだと思います。式典やその他のご挨拶でも、その点に触れた方は誰もおられませんでした。川の危険を教えることで身の安全を確保すると同時に、それが自然の姿なのだと、ことあるごとに子どもたちに教えておくことが必要なのではないでしょうか。
 写真は式典や稚魚放流などのもようです。

タイトルとURLをコピーしました