誰が書いたんでしょうね、コレ

昨日、北九州市長選挙での北橋健治さんのライバル予定候補の公約が発表されました。私は、彼の陣営がどのような良い公約を出してこられるのか、結構、楽しみにしていたのです。
公約は「マニフェスト」とうたってありますが、期限と財源など具体的に示すマニフェストとは違って、いわば公約集というべきもので、100項目にも及ぶものでした。
眺めてみて少々驚きましたね。北橋健治さんが10月2日に発表した政策大綱55項目のうち「子ども家庭局」が「子ども未来局」として書かれているほか、「小児医療費の助成充実」「中学校給食の試験的実施」「小学校低学年の30人学級化」などなど、特徴的な公約がことごとく入れられているのです。
北橋さんが「都市経営会議」を設置するとしている項目に到っては、同じような内容で名前も「都市経営戦略会議」とされているではありませんか。
実は、北橋陣営では、新しい市政ではどのような事を実行すべきかと、正直、何日(それ以上!)もかかって、いろいろな方がおでこをつきあわせて検討した結果公表したものです。有識者や専門家を入れた「都市経営会議」で、行政改革の方向や、新しい自治体経営のあり方をさぐろうというのは、北橋さんのいわばオリジナルなのです。名前まで同じというのは、偶然なのでしょうか?
もちろん、政策項目が同じとなること自体は悪いことだとは思いません。市民の皆さんのために、本来喜ぶべきことでしょう。
でも、これまでの市政の幹部責任者であった方が後援会を回している、しかも現市長が事実上の「後継者」だと目されている方の公約が、これまでの市政で頑なに拒否し続けてきた重要政策を、なぜ軽々と転換することができるのか、私には理解できない。逆に、「そんな程度で、拒否しつづけてきたの?」と唖然としてしまいます。いくら「政治」だといっても、選挙で勝てるなら何でも良いから載せておけというのではあんまりな気がしますね。誰が書いたんでしょうね、コレ。

タイトルとURLをコピーしました