視察報告② 国立国際子ども図書館の視察

2日目の午前は、国立国際子ども図書館の視察を行いました。

国立国際子ども図書館の視察について

同館は平成14年に全面開館したわが国初の国立児童書専門図書館だが、その建物は、明治33年に着工され6年後に開館した旧帝国図書館の建物を保存・再生したものだけにルネサンス様式の重厚な外観をしている。同館では、斉藤館長をはじめスタッフの皆さんにヒヤリングと見学のお世話をいただいた。
 同館は「子どもの本は世界をつなぎ、未来を拓く」との理念に基づき、内外の児童書とその関連資料に関する図書館サービスを国際的な連携の下に行うため、国立国会図書館の支部図書館として設立された。
 基本的な役割を「子どもへのサービスの第一線にある国内外の図書館と連携・協力を図り、かつ、その活動を支援し、子どもの本と出版文化に関する広範な調査研究を支援するナショナルセンターとして機能すること。子どもたちに読書の楽しさを伝え、図書館や本の世界に親しむきっかけを与えることを目的とした各種のサービスを実施すること。」としている。
 同館には国内外の児童図書約25万冊のほか、多数の関連資料・電子資料などが収蔵されている。サービスについてはⅰ閲覧サービス ⅱ展示イベント ⅲ学校図書館等との連携としている。このうち、閲覧では内外9000冊を置く「子どものへや」や世界120の国や地域の各国語の本を置き国際理解を深めるための「世界を知るへや」などがあり、自由に閲覧できる。
 また学校図書館等との連携では、学校図書館を支援することを目的として、子どもたちが世界の国々への理解と共感を深めるための世界各国の児童書約40冊をセットで1校につき1ヶ月貸し出しするサービスを実施している。平成18年度には173件8009冊を貸し出している。ただし、貸し出しは無料だが、図書を返送する郵送料は各学校の負担となる。
 児童図書のナショナルセンターとして、これからもその活動を充実してほしいものだが、同館は開館後まだ時間もたっておらず、学校図書の支援などサービスについても未だ十分認知されているとは言い難い現状にある。国の財政削減の動向もあり、国民市民の関心を高めることが求められているようだ。

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