全容の解明と再発防止を!認可外保育施設での死亡事故

7月27日に発生した認可外保育施設児童の死亡事故について、今日の市議会保健病院常任委員会で報告がありました。不十分でも良いから是非現段階での報告をと、我々議員側からも当局に求めていたものです。
今日は概要だけでしたが、事故を起こした認可外保育施設の安全管理は考えられないほどずさんなものでした。
真夏に長時間の戸外活動を計画すること、点呼をまともに行っていないこと、事故時の対応が極めて不適切であること、人員配置をはじめ、保険未加入でありながら加入を装うなど多くの虚偽宣伝がなされていることなどなど、認可保育園ではありえない考えられない実態が見えてきます。
委員会で私は「決してあってはならない事故によってかけがえのない子どもの命が失われたことが残念でなりません。ご冥福をお祈りするとともに。二度と認可外保育施設でのこうした事故が起きないようしっかりした取り組みを進めたいものです。」として、2点、質問しました。
1点は、事故の内容について「さきほど概要のご報告がありましたが、お聞きしていても理解しがたい点が多い。余りに常識をはずれている。概要だけでは理解しにくい、改めて報告をいただきたいがいかがか。」と。
2点は、認可外保育施設について「この施設では、厚労省の認可外保育施設指導監督基準も満たしていないし、様々な虚偽も見られる。事故の内容だけではなくて認可外施設への指導や調査はどう行うのか。また、市民への正しい情報の提供についてはどう対処するのか。」との質問です。
市保育課は「警察の捜査中でもあり、現段階で報告できる内容が限られるが、改めて報告をしたい。また指導監督のありかたや市民への情報提供など、今後のあり方についてはどのようなことができるか検討していきたい。」との答弁にとどまりました。
死亡した暖人くんのお父さんが「こんな施設が保育園と名乗っていることが許せない」と述べたように、児童福祉施設最低基準を守りながら必死に保育の質を確保してきた認可保育園と、もうけ主義で運営し安全管理を怠っても人員配置を削っても何ら規制のない認可外施設とがたやすく混同されてしまう現状は、ぜひ改善しないといけないと私も思います。
この点でも、私は委員会であえて「認可園と混同しないように、市民に正しい適切な情報を提供できるよう対処するべきだ」と意見を申し上げました。市内の認可保育園の皆さんにも同様に動きがあり、今後、法改正も含めて具体策を検討していきたいと思っています。

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