全国初!シニア・ハローワーク開設

主に50歳以上の求職者に対して求人情報を提供し就業につなげる「シニア・ハローワーク戸畑」が、ウェル戸畑の8階に開設され、開所式が行われましたので、出かけました。

雇用源が拡大しても、仕事を求める人の就業につなげられないのでは困ります。このため私たちは市議会の議論でも「多様で切れ目のない就業支援の充実」をもとめてきました。

この間、若者ワークプラザやウーマンワーク・カフェなど新たな取り組みも進んできましたが、さらに北九州市に帰って仕事に就きたい人など中高年に特化した事業も求められていました。

ところが従来、ハローワークでは、職業紹介に年齢制限をしてはいけないとされているため、北九州市はこのほど指定を受けた「国家戦略特区」を活用して設置することを提案、国家戦略特区諮問会議などを経て承認され実現したものです。

 

この日は、午前8時から内覧会、8時45分から開所式が行われました。

このうち国家戦略特区諮問会議有識者議員でもある八田達夫北九州市アジア成長センター所長は「当初、60歳以上以外は年齢制限してはいけないとされ、50歳以上の職業紹介の実施になかなか理解がされなかったが、50歳以上を重点になどいろいろと議論して、最終的に理解していただいた。全国で初めてであり、必ず成功していくものと期待している」と苦労話を交えながらご挨拶されました。


シニアハローワーク戸畑.jpg

 

私たちも日ごろ、しばしば中高年者からの就業相談を受けますが、その多くはすでにハローワークにも出かけられていて、実際には中高年向けの仕事がないと失望感を持っておられます。

開所したシニアハローワーク戸畑が、中高年者向けに特化した事業として大いに成果を上げて、仕事を求める人と、人を求める企業との雇用のミスマッチが解消されていくことに期待したいと思います。

さらには、10月に移転し新たにJR有楽町駅前に開設する北九州市東京事務所とも連携する予定であり、Uターンを希望する人々の移住を促進する役割も期待されています。

 

シニア・ハローワーク戸畑と同じフロアには、市の高年齢者就業支援センターをはじめシルバー人材センターなどが関係する機関が併設され、ワンストップで求職者の個別事情に応じた相談に乗ることができることになっています。来訪者が、安心して丁寧な相談を受けられる質の高い窓口業務を求めたいと思います。

 

タイトルとURLをコピーしました