「病院の将来像はもう少し待って」病院局長

 今日は消防局・病院局所管分の決算審議。災害時の避難所のあり方や、市立病院の機能などについて議論がありました。
 市立病院の機能については、今年6月に「北九州地域医療体制のあり方専門委員会」(関原敬次郎委員長)が答申を出し、その中で「市立病院は、地域の特性を考慮しつつ、①がん等に対する高度先駆的医療②結核、SARSといった特殊感染症など民間医療機関では対応が困難な医療③救急医療など市民生活にとって不可欠な医療を提供する病院へ、機能特化することが有効」だとしています。
委員会では、丸山病院局長が「一般会計からの繰り入れ市立病院への20億円の削減についても努力していく」と述べたこともあって、市立病院の機能のあり方について多くの質問がだされました。
 先の答申が、公的な病院として「高度医療や救急、感染症対策などに機能特化せよ」というのは、いわば「不採算医療を主にやれ」ということですね。しかし、それを充実して進めるには、不採算医療だけに一般会計からの繰り入れは避けられない。それなのに一方で「民間と同様に、繰り入れもなしで赤字を出さずにやれ」と言うのでは無理があります。
 診療科の見直しや効率化は進めるとしても、具体的にどのように機能特化をしつつ病院経営を行っていくのか、病院局長は「答申を受けて、今後具体化を図らなければならない。現在、内部で原案を検討中であり、今しばらく時間をいただきたい」と答えるにとどまりました。
 市立病院群をどのような機能を持たせて地域医療に貢献阿するのか、私も12月を目処にさらに具体的に検討していきたいと思っています。

タイトルとURLをコピーしました