報告が多すぎない? 今日の常任委員会

市議会の厚生消防常任委員会が開かれました。審議事項は「病児・病後児保育」についての陳情1件と、健康福祉マスタープラン・高齢者支援計画・障害者支援計画素案についての報告でした。

病後児保育については、現在の病後児保育を拡充するために市がとっている「医療機関併設」方式に加えて、NPOが医療機関と連携する方式も採用してほしいとの陳情でした。
NPO方式は熊本市で実際に行われているということですが、北九州市では現在、小倉北区のふれあい保育所(医療センター隣接)で病後児保育を実施。他に市内6カ所で小児科との併設方式で病児・病後児保育を実施しています。今後、市内10箇所まで拡大する方針です。

私は、NPO方式を否定するつもりはありませんが、小児科診療所と併設方式は病後の子どもさんのことを考えれば安心感は大きいと考えます。NPO方式のメリットなど検討してみるのは必要だと思いますが、現行方式を拡充する方式で進めていいのではないかなあと感じています。陳情は継続審議となりました。

次に行われた報告。これがとても量が多かった。今後の保健福祉全般のマスタープランに加えて「健康づくり」、介護保険を含めた「高齢者支援」施策。それに「障害者支援」の基本計画なんですから。ざっと報告を受けてただけではとても論議しきれません。
そこで私は「今日の報告だけで、委員会への報告は終わりで決定だなどと思わないでほしい」と特にお願いして、当局に「高齢者地域包括支援センター」についてのみおたずねしました。

介護保険制度の大幅見直しに伴って、主に介護予防をマネジメントする地域包括支援センターが市内に24カ所(他に7カ所の統括支援センター設置)設置されることになっているのですが、同センターには保健師・ケアマネージャー・社会福祉士がそれぞれ配置されます。
市では同センターをすべて直営とし、保健師さんにはすべて行政の保健師さんを専任であてるとしています。

地域での「健康づくり」の中心人材でもある保健師さんは、現在2小学校区を担当して活動していますが「センターに24人配置すると、その穴をどう埋めるのか?」と尋ねたのです。
答えは「保健師業務の見直しで対応」とのこと。市は、5時間の嘱託保健師さんで当てるとしているようですが、その方たちが夜間のまちづくり協議会の会合などに出て行けるのか疑問です。
一方で「健康づくり」といいつつ、保健師さんの地域業務は「縮小」というのでは本末転倒でしょう。
 委員会では「どうもまだ理解できない。もっと説明して欲しい」と申し上げずにはいられませんでした。

この時点でお昼に。委員長が「まだ発言希望の委員も多い。このまま委員会を続けてもどうかと思うので、日を改めて審議したい」発言して、改めて論議することになりました。どう考えても、報告が多すぎましたよねえ。

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