今回の参議院選挙の結果は「民主惨敗」「衝撃隠せず」などと報道されています。昨年の総選挙、北九州市議選、東京都議選など示された傾向と、流れは変わっていません。
自民党批判の受け皿となり、ついには政権交代へとつながってきた民主党への支持票が、怒りにも似た失望に変わってしまった結果、自民党と共産・みんな・維新など他の政党に分散していわば「民主ひとり負け」の状態となっています。
安倍自民党が経済の幸運にも助けられて、大きな失点をしていない中で、有権者が民主党に支持しなおそうというベクトルが働かないのは当然でしょう。この状態は、生半可では回復できません。
しかし、「なんとなく自民党で良いかなあ」という今回の国民の支持は移ろいやすく、今後、政治状況が変わりうることもまた真実です。
あきらめることなく、次のより良き社会に実現を目指して取り組みを続けていきたいものです。
ただし、民主党が支持を回復するのは、現実的にはおそらく大変難しいと思われます。
私は、7月15日の記事で「4つの視点」を掲げていますが、この間の民主党首脳部の言動から判断すると、私たち地方の実感と民主首脳部との間にはかなり大きなギャップがあると感じてきました。
民主党の再建は、今後、党首脳部が、どれほどの危機感を持って自民党政治と対峙する党の姿を確立させていくのかにかかっています。真摯な努力に期待したいと思います。