参議院選挙が続いています。安倍自民党に、私たちの暮らしを任せられないと民主党や私も主張しています。
一方で、安倍自民党政治への国民の批判が高まったとして、では自動的に再び民主党への支持が集まるのか、といえばそうではないことも明らかです。
自民党が、民主党に敗北して野に下り、その危機感から「保守主義を政治理念として掲げ再出発する」と新綱領を制定したことは知られていますが、同様の危機感を私たちは持っているか、真摯な検討が必要だと思います。
その検討の視点を上げてみます。
①まず民主党が国民を一体どこへ誘おうとしているのか、明確なビジョンが必要です。「地域社会と家族の絆」「自立自助」「憲法改正と教育改革」など、自民党の保守主義とどう違うのか、今年2月に制定された現民主党綱領だけでは不十分だと考えます。
②そのビジョンは常に学識者の検証に耐え、補強されなければならないでしょう。そのためにはシンクタンクが不可欠です。(かつてシンクタンク「プラトン」をなくしてしまった愚を繰り返してはならなりません。)
③そして、再び政権を担ったとしたら直ちに政策を具体化するネクストキャビネット(NC)が整備される必要があります。NCをおざなりにしたツケは大きかったのです。改めて政権を担えば、着実に政策を実行できる力を示すことです。
④その上で、これら全体をどんな新しいリーダーが率いるのか、具体的な人材を示す必要があります。
これらが揃って提示されて初めて有権者国民の信頼が再び民主党に戻ってくるのだと考えます。長い道のりでも、それを着実に進めるほか民主党の次の勝利への道はないと私は信じます