発言は不適当。だが「梨花に冠を正さず」も必要

 今日は常任委員会で昨日の審議を経て採決が行われました。冒頭、委員長から「昨日の審議について、不適当な発言があったので謝罪の上で取り消しの申し出がありましたので、これを了承したい。」との発言がありました。
 これは、昨日の常任委員会での審議中「子育てふれあい交流プラザ」の予算執行について、市の担当主幹と、落札または特命で事業を受けた業者側とが「癒着を噂されている」と共産党の委員が発言したことに対して、保健福祉局側が反発。「常任委員会という公的な場で、正確な情報に基づかない噂によってあたかも癒着があるかのような発言をされるのは心外である」と撤回を申し入れるという異例の事態となったことに伴う発言でした。
 公的な場で、噂に基づいて特定の個人を弾劾するというこの発言は確かに不適当ですね。撤回されるべきでしょう。我々委員も発言には不用意に人を傷つけないよう、充分心したいものです。
 ただ、予算の執行については、同プラザの事業計画から実施設計、整備予算などが特命もしくは落札で請け負った事業者が、指定管理者の候補となり指名されることが適当なのか。また、担当主幹が市民的に有名なボランティア活動者で、様々なイベントを通じてこの事業者と協力関係にあることが知られているという場合、この職員が当該事業を担当することが人事配置として適当だったのか、という点については率直に言って検討の余地があるでしょう。
「梨花に冠を正さず」です。いわれなき誤解を受けないよう、公正を旨とする行政側としても細心の注意が必要なのではないでしょうか。

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