明日からいよいよ北九州市長選挙がはじまります。選挙戦も最終盤戦に突入するわけですが、情勢は混沌。この2週間で雌雄が決します。是非とも市民の皆さんの賢明なるご判断をいただきたいと思います。
ところで、今日の朝、北橋健治さんと自民・公明両党と、末吉市長が推す国土交通省出身の柴田氏とのテレビ討論会が行われTVQで生放送されました。
私は出かける前に少しだけしか見ることが出来なかったのですが、その中で柴田さんがハートフル北九州のマニフェストについて言及し、聞き捨てならない発言をされましたね。
曰く「私は財政の専門家だ。北橋さんのマニフェストの200億円の事業の財源はどこから持ってくるのか。公共事業を削ることはできない。」と発言し、あたかもこのマニフェストが実現不可能かのような発言でした。マニフェストを読んでもおられないのでしょう。
この発言は二つの意味で間違っています。
まず、もしハートフル事業年間200億円が本当に無理だと言うなら、柴田さんが発表されているたとえば「子育て支援、教育の充実に4年間で2,220億円」という公約は、北橋さんの2倍以上の事業ですから、それ以上に実現不可能のはずですね。柴田さんの公約は実現できない嘘なのでしょうか。
ハートフル北九州のマニフェストは、イメージ図で公表しているように、これまで都市基盤整備を中心に振り向けられてきた重点戦略予算(平成18年度で400億円弱)のうち約半分の200億円の事業費を「子育て支援や教育、中小企業振興や環境・住宅・公園などのハートフル事業」に重点的に振り向ける形で財源を確保するもので、十分に実行可能なものです。
ハートフル事業の一般財源は約100億円弱と考えていますが、もしも、この程度の政策財源が新市長の政策実現のために本当に確保出来ないというのだったら、新しい市長は全く何も出来ないということであり、そもそもリーダーとしての新市長の資質自体が疑われることになるでしょう。柴田さんは、政策の財源確保にそんなにも自信がおありにならないのでしょうか。
第2に公共投資は削ることが出来ないか?といえばそんあことはありませんね。これまでの経緯を見てみれば良い。平成12年度の市の投資的経費は2千億円を超えていました。ところが平成17年度にはそれが約1,100億円へとすでに半減しているのです。今後も投資的経費は低減を続けていく見通しであることは、国交省出身で「財政のプロ」である柴田さんは十分にご存じのはずではありませんか。
マニフェストでは、財政事情が厳しい中でも、学校建設や公園、住宅の整備などのハートフル市民事業に重点化し実施するもので、このことを通じて、むしろ地元中小企業向けの事業量を維持していこうとするものです。
ハートフル北九州のホームページでマニフェストは公開されておりますので、是非、ご検討下さい。