下水の新型コロナウイルス分析に期待。北九州市も協力

北九州市の新型コロナウイルス新規感染確認者は、6月20日から3日間ゼロが続いた後、6月23日に2人、24日に市外からの入院者一人が新たに確認されました。
6月19日に陽性が確認された医療機関では濃厚接触者お二人以外に感染は広がらず、クラスターの発生は食い止められました。注意深い医療機関の対処の結果だと敬意を表したいと思います。
北九州エリアでの現在の入院者は17人。直近1週間の10万人あたりの累積新規感染者数は0.96と、1を下回っておりますので、北九州市の感染状況は引き続き落ち着いているということができると思います。

日明浄化センターでの下水試料採取

さて6月24日の午前9時からは、北九州市上下水道局・小倉北区の日明浄化センターで、下水中の新型コロナウイルス調査のための下水試料の採取が行われました。私もその様子を見学にうかがいました。

(公社)日本水環境学会から下水中のウイルスを調査することで、感染拡大の予兆や収束見通しなどを察知する研究に協力要請があり、北九州市は他の自治体とともに協力をして6月24日以降、計4回の採取をおこなうこととしたものです。
この日、採取された下水試料は500ミリリットル2本。採取された試料は、北海道大学に送られ、研究にあたる水環境学会の新型コロナウイルス感染症タスクフォースが、今年9月頃を目途に分析方法を確立させ、最終的には感染の流行や収束傾向の把握につながる成果をめざすこととしているそうです。
研究成果が確認され、狭いエリアでも下水からウイルスの分析などができるようになれば、特定の地域での感染状況が把握できるなど、感染拡大防止対策などにも寄与できるものと大いに期待したいと思います。

下水試料採取の模様

その他、PCR検査も日々進化しているようですし、先日は、SATIC法と呼ばれる短時間で感染の有無がわかる全く新たな検査法も開発されているとの報道もありました。
新型コロナウイルス感染症拡大を防止する新たな技術開発に大いに期待するとともに、それまでは私たちが決して油断せず、協力し合って感染拡大を防ぐ気構えを崩さないでいたいものです。

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