昨年の6月市議会で、全会一致で議決された議員条例「北九州市子ども読書活動推進条例」では、本条例が子どもたちの主体的な読書活動を推進するためのものなので、その中で「子どもの読書活動について、子どもの意見を聴く機会を設けることができる」と規定しました。子どもたち自身が語り合う「子ども読書会議」や「子ども部会」などと名付けた会議をイメージしていました。
そこで、今年度は、毎年夏休みに開かれている「子ども司書養成講座」の一環としての「子ども読書会議」という形で開催することとなりました。
条例に基づく記念すべき第一回の子ども読書会議でありますので、期待を胸に傍聴に出かけました。
(会場の北九州市立中央図書館3階の視聴覚センターホールは、同中央図書館の一部を改装して2年後にオープン予定の子ども図書館では「多目的室」として活用する予定となっています。使いやすい部屋になると良いですね。ノートご参照ください。)
さて、子ども読書会議のテーマは「夢の図書館」。自分たちが作るとすればどんな図書館にしたいかについて、班ごとに議論してその内容をポスターにして発表するというものでした。
参加者は、子ども司書養成講座に参加した小中学生70人。中学生が議論をリードして、八百屋猪谷がワイワイ、ポスター作りも進みました。
発表された夢の図書館。子どもたちの意見の一部をご紹介しましょう。
「ロボットなどがいる、北九州のすごいところが見える図書館に」
「ロボットが職員さんで受付など24時間開けてみては」
「個室でゆっくり寝そべることができる場所や、逆にみんなでおしゃべりしてもよいような場所があればいいな」
「ゲームができる場所があればいい。ゲームで大会ができて、賞品は本10冊!」
「外国の人がその国の本を紹介したり、読んでくれたりする機会があれば」
「私たちが、ほかの子どもたちに好きな本を紹介する活動がしたい」
「北九州出身の作家さんが、お話したり本の紹介をしたりする機会があればいいな。」
実現できることも色々ありそうですね。
要望を受けた子ども図書館担当課長さんも「実現できるよう頑張ります!」
ちなみに今年で5回目を迎える夏休みの子ども司書養成講座は、子ども達に人気であり、定員50名に対して参加希望者は100人を超えるそうです。そこで、今年は定数を70名に拡大したとのことでした。子どもの読書活動を進める原動力として大いに期待したいと思います。(ただし、圧倒的に女子が多いことは、どう評価したものでしょうね)