今年も「櫓山荘子ども俳句大会」の表彰式が、小倉北区中井浜の櫓山荘公園で行われ、私も参加しました。
この大会は、近代女性俳句の源流となった杉田久女・橋本多佳子の業績を記念し、子どもたちに俳句づくりをとおして自然や季節にふれあい感動を表現してほしいと平成17年にはじまりました。
11回目となった今年は、小学校26校、中学校16校、特別支援学校2校から、一人1句、計4289句の投稿がありました。
今年の大賞は企救特別支援学校中学部3年生の中野翔太くんが受賞。作品は「鹿の子を見おろす金剛力士かな」でした。
きっと修学旅行で奈良などに行った時の光景を詠んだものなのでしょうね。
今回受賞した子どもたちの句で、私が好きなのは杉田久女賞に輝いた「平尾台 夏の夜空は 万華鏡」(長尾小学校5年生の作品)の句。久女にふさわしい色彩感のある句だと思います。
また、秀作では「ヨーヨーのふうせんごしの水の冷たさ」(足立中学校3年生の作品)という句が気に入りました。山田小学校6年生の「妹をだくとベタベタ夏が来た」とうのも可愛い。
こんな子どもたちの楽しい投句から特別賞10句、秀作36句が選ばれ、受賞者は、久女・多佳子が出会ったゆかりの地・櫓山荘公園で、それぞれ表彰を受けました。(写真は、表彰式の模様)
表彰式には、北橋健治市長も参加したほか、消防音楽隊がディズニーメドレーなどの記念演奏を行い、表彰式に花を添えてくれました。
実行委員会を構成する団体でもある久女多佳子の会(柿本和夫会長)では、この櫓山荘子ども俳句大会の開催を支援してきたほか、北九州市の生んだ天才女性俳人・杉田久女を顕彰する様々な活動を続けています。
先日開催された同会の総会では、来年が杉田久女の生誕125年没後70年となるため、記念行事を実施することを確認しました。
具体的内容は今後検討していくこととしていますが、多くの市民の皆様に、久女の業績を知っていただく機会にしたいと張り切っています。
杉田久女の業績や久女の会については、ホームページもご参照ください。