木造市場商店街の防火対策を

7月17日午後1時過ぎに発生した八幡東区中央町商店街の火災は、消防局消防団車両計37台、消防ヘリも出動して消火活動にあたり、午後10時前に鎮火しました。

死者は出ませんでしたが負傷者1名、4棟9店舗、約600㎡が焼失する火災となりました。被災世帯は無し、出火原因はまだ調査中です。

被災した中央町のような商店街や市場は市内で60箇所以上。多くが木造で老朽化が進み、火災が発生する危険を抱えています。(写真は中央商店街の被災現場)


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私たちは、一昨年8月の中原市場につづいて昨年は富野市場、あやどり市場、赤坂市場と連続して火災が発生した事態をうけて、議会論議等を通じて木造市場の防災対策の強化を要請してきました。

それを受けて市は、今年6月有識者も交えた「木造市場等の防火安全に関する検討会」を設置し、現地調査を含めて効果的な防災対策を検討してきました。

その結果、市場火災の出火原因では「放火・電気配線・こんろ」の三つで全体の60%を占めており、その予防策をとることで大半の市場火災を防ぐことが可能だと指摘された一方、これら市場は「老朽木造建築が多く延焼速度が速い」「空き店舗が全店舗の約半数を占める」「高齢化・夜間の無人化が進んでいる」などの問題を抱えていることが明らかにされました。 

そこで「火災の早期発見・通報および初期消火」が、被害を最小限に止める最も有効な手段となるため「市場関係者と近隣住民が相互に助け合い、市場を地域全体で守る取り組みが必要」「防火に関する設備の設置促進には支援制度の充実が必要である」との提案がなされました。

これを受けて市では、火災を感知する警報装置や簡易消火装置等を設置し、発火に気付いた人が直ち駆けつける仕組みづくりを行うためのモデル事業を、今年度から小倉北区黄金白銀市場で始めたばかりでした。モデル事業も、まだ警報装置を設置したばかりで、残念ながら今回の八幡東区中央商店街火災に役立てることはできませんでしたが、今後、同商店街の火災減員の究明が進む中でさらに有効な対策が進められるよう取り組んでいきたいと思っています。

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