最初から空転で始まった北橋市長就任後はじめての3月市議会も今日で無事閉会しました。大きな混乱もなく暫定予算をはじめ市長が新たに提案した4月からの二人の副市長(もとの助役)人事案件も、賛成多数で可決されました。
副市長には経済局長や保健福祉局長を歴任した市OBの志賀幸弘氏、そして大分県財政課長や静岡県総務部長などを歴任した総務省行政管理官の橋本嘉一氏が選任されました。
このうち橋本氏については共産党が反対しました。北橋市長は「官僚批判をしておきながら、中央官僚を副市長に持ってくるのはおかしい」という趣旨のようです。
確かに中央官僚には抵抗感がなくはありません。でも、市長がマニフェストを示し市長を支えていくことを約した上での選任です。それにこれから数年間が最も厳しい市の財政状況を考えると、もしもの事態は絶対に避けなければならない。だとすれば、総務省をはじめあらゆるパイプや知恵を活用して安定的な財政運営を確保することがなによりも今は大事なのではないでしょうか。
市長選挙でも、ただちに莫大な財源が出てくるかのような主張をされてきた方々とは、たぶん市財政への危機感という面で認識が違うのだと痛感しています。
末吉前市長が「自分を批判して当選したのだから」と助役全員を辞職させたため、助役不在のまま市幹部と交流し、同時に議会対応も行うのは、市長にとっては「胃の痛くなる作業」であったにちがいありません。これでやっと副市長も決まり、市長もより仕事がしやすくなるでしょう。ただ、6月の本予算案編成に向けて、市長の忙しい日々は続きます。我々も出来る限りサポートをしたいと思っています