北九州市では、今日も新たに8人の新型コロナウイルス感染者が確認され、これで5日連続して計22人の新規感染者が確認されました。
そのうち、5人はすでに確認された感染者の濃厚接触者であったほかは、いずれも感染経緯が不明。地域もばらばらで、一人は10代の高校生も含まれるなど、年代的にも幅がある状況です。
4月29日から23日間もの間、新規感染者が確認されなかった後、ここにきて連続して一定数の感染者が確認されるのは、正直、驚きであると同時に今後も十分な注意と対策が重要だと思われます。
この状況をどう見ればいいのでしょうか。
北九州市のこれまでの感染者の動向を見ても、福岡市など周辺地域や全国(北海道を除く)と特別に変わった事情は考えられません。
3月末から4月初めに北九州市で感染者数が増加したあと、福岡市等でも感染者の増加が続いた経緯からすれば、今後、他地域でも第二波とも呼べる感染者の多発が続く可能性があると見るべきでしょう。
記者会見で北橋市長は「我々は第二波の入口にいるのかもしれない。これを第二波にしないために闘わなければ」と危機感を示しました。
北九州市のこの現状は、テレビ等でも取り上げられ全国的な関心を集め始めています。
これまで述べてきたように、今後、数人ずつの規模で新規感染者が続いても、現状では市内の検査・医療体制は問題なく機能することができますが、今後一挙に感染が拡大することは絶対防がねばなりません。
5月26日午後4時前からは緊急の市議会代表会議が開かれた後、市の14回目の対策会議が開かれ、今後とも市民に不要不急の外出の自粛を呼び掛けるとともに、マスクの着用やソーシャルディスタンスを取るなど、一層の感染予防策をとるよう求めました。
また、今週から再開した小倉城や市立文学館など含む一部の公共施設の再休止を決定しました。
これだけの対策で良いのか、今後、進めるべき対策について、場合によっては多くの専門家の助言も求めながら検討が必要かもしれません。