私たちが応援している「つもり洋介」さんを始め市長選挙立候補者4人が揃っての合同演説会が昨日開かれました。
候補者それぞれの特徴がにじみ出ていて、興味深い演説会でしたが、なかでも「つもり洋介候補」は、やはり国や地方自治体での多彩な行政実務経験を活かして、直ちに市長として執務に入ることのできる「即戦力」であることが浮かび上がった演説会であったと感じました。
ただ「即戦力」であるがゆえに、これまで新しい政策の打ち出しにはやや慎重なのではないかと評価されてきたきらいがありましたが、この日は、「子ども真ん中政策」の具体化として「第二子以降の保育料無償化」や「学校給食費の負担軽減」などに具体的に触れたほか、現在の物価高に対して「(困窮世帯への給付で)五千円程度は実施すべきタイミングではないか」と述べて、家計の苦しい世帯を支援する意向を示して注目されました。ぜひ実施を求めて行きたいものです。
つもり候補は、上記のほか「現場第一主義で市民の皆さんのお話を聞いて政策化することが必要」と、失敗を恐れずチャレンジする重要性なども強調しました。
以下は、他の候補者の発言についての、私の個人的な感想です。
まず、ながた浩一候補。
「いい人感」が浮かび上がる発言でした。しかし、中身は従来からの共産党の主張をなぞる(市民負担)ゼロの羅列。莫大な財源はどう捻出するのかは不明でした。
また「今の市政は大型開発ばかり。市民生活に密着した公共事業を」との発言には「おいおい!北橋市政で、どれほど市民生活密着型公共事業の比率を伸ばしたか、ちゃんと見てよ!」と叫びそうになりました。
たけうち和久候補。
市のリーダーは「希望を配る人だ」とか、人間の幸せとは「人間開花と利他」など、理念を語る発言が中心で、具体的な政策は「第二子以降の保育料無償化と病児保育無償化」のほかは語られませんでした。
また「人口を増やすことで税収も上がる」などの発言は「原因と結果を逆転して捉えてておられる」のではと思いました。本市の人口減は、結果であって、原因ではありません。(本HP1月27日記事をご参照ください。)「人口よ、100万人に増えよ!」と祈っても、先に人が自然に増えるわけではありませんね。
清水ひろあき候補。
若い世代を意識して、堅い話をせず、政治をもっと身近に感じて頂こうという意向はよく理解できます。大いに盛り上げていただいて、若い世代にもぜひ積極的に投票にお出かけいただきたいものです。
「国依存からの脱却」や「ITやクリエイティブ産業など時代に選ばれる産業のまち」の主張にも共感できます。だからこそ、そのためにどうするか、具体的な政策と実行力が問われているのだと思います。
最後に
「北九州空港の滑走路延伸」には、ほぼ全員が賛成と見えました。(3千メートル化への前進、これも北橋市政16年の重要な成果です。)
またカジノを含むIRについては、清水候補が「(経営が)外資でなければ賛成」としたほかは、全員が「考えていない(たけうち候補)」など否定的だったのが印象的でした。
また、終了前のメディア質問でRKBさんが、たけうち候補に「4人の候補全員が揃った演説会が開催されたことをどう思うか」と尋ね、それをほかの候補者にも聞きたいと要求したのには、どんな意図があったのか図りかねました。
つもり候補者が、選挙告示前の日程調整ができずに討論会を欠席または中途退席したことが、メディアでかなり手ひどく報道されて心を痛めた人も、私の周りには多かったのですが、もとより、つもり候補が意図的に討論会に不参加としたのでも、市民と真摯に向き合うことをおろそかにしているのでもないことを、この際、きちんと強調しておきたいと思います。
ぜひ誤解のないようにお願いしたいものです。