7月11日から入院していた民主党の松本龍・前復興担当相が、9月20日に退院していたことが分かったと報道されています。病状は「震災対策で消耗し、軽度のそう状態だった」と説明されていました。経過が良いと良いのですが。
先日、北九州入りした民主党の前原政調会長は、鉢呂経産相の「放射能つけたぞ」の発言と併せて、松本龍さんの発言も「言語道断だ」と指弾しました。
しかし、松本龍さんの日頃の言動を知る私としては、日頃、断じてあんな物の言い方をする人ではなく、テレビ映像を見た私は「龍さん、何かおかしいぞ。どうかしてる!」と叫んだほどでした。
震災以来、防災担当として、二ヶ月以上も危機管理センターに寝泊まりしながら未曾有の大災害に直面しつづけて、精神的に消耗してしまった結果なのではないかと思っています。鉢呂さんの場合と違って「病気」によるものなのです。
もちろん、大臣が精神を消耗して、言動に異常を来すことが、国家として問題でなかったとは言えません。ただ、誰でも生身の人間です。未曾有の災害に直面したとき、その対応期間中の担当責任者の体調の維持を今回は、失敗してしまったのではないかと考えれば、政府も危機管理のあり方について、現実的な再検討が必要なのではないだろうか、と言う気がするのです。