来年一月に施行される予定の北九州市長選挙に出馬するとして、国土交通省都市地域整備局長であった柴田高博さんが記者会見を行いました。自民党の方々の出馬要請を受けた結果だそうです。すでに市長選出馬の意向を示してきた民主党衆議院議員の北橋健治さんのお相手が決まったわけです。
現末吉市長の前の谷市長は国鉄官僚、末吉さんは国土交通省。二人の官僚出身市長が都合40年間北九州市政を運営してきました。その上でまたさらに国土交通省のトップ官僚がこの町の運営に当たるというのが、果たして適当なのでしょうか?
柴田さんという方のお人柄は存じませんが、旧建設省から20年以上中央官僚生活を送って来られた方が、地方分権の時代にあって市民が主役の地方政治を実現するリーダーにふさわしいとは考えにくいというのが率直な私の意見です。
これからどのような政策を示していかれるのか、大いに楽しみにしていますが、記者会見では「昨日まで国の仕事をしていたので、市政の詳細な内容を把握していない。」などと述べられていたようです。北九州という国の出先に赴任されたような感覚ではあっていただきたくないものですね。
一方の北橋さん、自身の出身は兵庫県ですが20年来北九州市に住み続け、息子さん達は東筑高校をはじめ地元の学校を出ています。
この間の国会での論議と経験で、地方自治における国の役割や限界も熟知されていますし、何よりも市民の側から地方自治を見つめることができる方だと思います。
次の市政のリーダーは、お役人か、市民か、あなたはどうお考えですか?