はれ ときどき ぶた

5kids.gif子供たちは時に荒唐無稽の想像をして楽しむものですね。
大人にはばかげているように思えても、子供たちにとってはそれはとても楽しい作業なのだと思います。

この本の主人公、十円やす、こと畠山則安くんは、毎日本当のことを書いていた絵日記をお母さんにのぞかれたのに腹を立てて、母さんをぎゃふんといわせてやろうと日記にへんなことを書くことにしました。

次の日から、日記に書いたへんなことがつぎつぎにホントのことになります。トイレに蛇がいたり、えんぴつのてんぷらを食べたり、お母さんの首がのびたり、そして「明日は晴れときどきぶた」と書いたら、空にはなん百頭、なん千頭というぶたが・・・。

学齢期前の子供たちでも、この本を読んであげると、お母さんの首がのびたり、ぶたが一杯そらに浮かんでたり、楽しい場面で声を上げて笑います。
作者の矢玉四郎さんのダイナミックな絵も子供たちの想像力をかき立てるのでしょう。

1980年から2001年9月までに実に115刷を重ね、子供たちの圧倒的人気を得ているヒット作です。
その後「はれぶたシリーズ」として6作までありますが、やはり「はれときどきぶた」が看板作品かな。 矢玉四郎さんは大分県別府市生まれ。

■出版社:岩崎書店

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