今日は敬老の日。全国で100歳以上の方は3万人を超え、北九州市でも約400人。ご同慶の至りです。私も今日は地域の敬老行事に数カ所出させていただきました。
高齢者といえば一応65歳以上の方となっています。しかし、今日の敬老行事ではいずれもが招待対象者を75歳以上の方とされています。すでにお年寄りといえば、75歳以上の後期高齢者の方々というのが当たり前の時代なのでしょう。とてもすばらしいことですね。
ただ私は、敬老行事にご参加の皆さんのお顔を拝見していて、心が曇りました。それは、来年4月からの後期高齢者医療保険制度のスタートを思わないわけにはいかなかったからです。
「この会場のお年寄りから、現在より高い保険料を新たに取る制度を政府がスタートする。そのことをほとんどの方々がご存じないのではないか。福岡県の医療費は全国平均よりも高い。さらに高い保険料の支払いを強いられるはずだ。」
「政府・与党は、医療費抑制や財政支出削減に血道を上げ、とりわけ高齢者に負担を強いてきた。さらにその方向を強めることは、生活の破壊につながる。でも我々はその方向をとめられるだろうか。」などなど、いろいろと考えながら式典に参加していました。
ある会場では自治会の会長さんが「私たちの町内には、一人暮らしで食事もままならぬお年寄りもいる。その方を地域の助け合いで支えていることを誇りに思っている。だが、それだけではむつかしい。自治体や政治がもっと考えて欲しい。」とのご挨拶がありました。そのとおりだと思います。
政権を放り出した安倍首相に変わって次期首相になるだろう福田康夫氏は公約に「高齢者の負担軽減」を掲げていると言われています。まずは、その内容に注目してみたいと思いますが、小手先のごまかしでは、高齢者の怒りは収まらないことを肝に銘じるべきでしょう。