ハートフル北九州が主催する「阿部司」さんの講演会とシンポジウムが開かれました。阿部さんは食品商社の元トップセールスマンで『食品の裏側』の著者。食品添加物を多用した食品製造の実態を訴えながら「無添加の伝道師」としての講演でした。講演では、サンプル実演も交えながら、食品添加物がいとも簡単に使われており、食を通じた子どもたちの未来に警鐘をならす必要があること、しかし、私たちがそれを「安い・簡単・おいしい」などとして深く考えずに受け入れてしまってることも問題だ。自分は良いかもしれないが、子どもたちのことを考えて、賢い選択をしようではないかなどと訴えられました。
講演の後のシンポジウムでは、北橋健治さんも登場。食の安全を確保する北九州市政のあり方などについて、自分の考えを述べておられました。
今日は、市長選告示が2週間後と迫ったこともあり、予定候補各陣営とも大集会を開催されたようです。いよいよ決戦です。、これからの街づくりのリーダーとして北九州市長には、どのような人がふさわしいのか、多くの市民の皆さんが関心を持っていただき賢明なご判断をいただきたいものです。
私自身は、北九州市は「大規模公共事業の時代」が終わり、「成熟した人間らしい街づくりの時代」がやってきたと感じています。少なくとも中央から補助金などで多額の資金が下りてくることを期待できる時代ではありません。それどころか。逆に地方交付税など貴重な資金が、ものすごい勢いで削られています。むしろ地方は国に奪われているのです。
国土交通省が主導した補助金を伴う土木事業をすすめて市の経済を持ちこたえさせていこうといっても、すでにメニューは使いふるされて何も残っていないのが実態ではないでしょうか。
身の丈に応じ、地域の実力を発揮して市民みんなで自分たちの街をつくる気概こそが求められている気がしています。
写真は、「食」の講演会の様子