民主党福岡が次代をになう政治家を発掘しようと開催を計画中の政治スクールのプレイベントが昨日福岡市で行われました。
元三重県知事の北川正恭さんがローカルマニフェストの作り方などについて記念講演されましたので、私も出かけました。
じつは私は、これまで「政治家の公約はいい加減で無責任であった」として「明確な政権公約(マニフェスト)を有権者に示して選挙をすすめるべきだ」との考え方にあまり興味をそそられませんでした。
というのも政治家が自分の考えや明確な公約を示すこと、そして誠実に実行する姿勢を示すことは、マニフェストという形で示すまでもなく当然のことだと考えてきたからです。抽象的で無責任な公約を掲げてきた政治家の責任であって、その資質や姿勢を正しく判断して淘汰してこなかった有権者の弱さの問題だと思うのです。
でも、改めてマニフェストを示してしっかり選挙を闘うことが一般的になるのだとしたら、それを否定する必要はありませんね。
北川先生(現在、早稲田大学の教授をなさっています。)は「マニフェストを掲げないと選挙自体を闘えなくなってきている」と強調します。「マニフェストを掲げて当選した首長は、その基盤を強くすることが出来る。」「マニフェストは、有権者にとっても気づきのキーワードであり、民主主義を深めることが出来るのだ」と述べられました。
確かに出来ること出来ないことを見分けて、責任ある姿勢を有権者に示し、有権者にも考えていただく道具としてマニフェストは有効でしょう。
北九州市長選挙でも、両陣営がマニフェストを示しあい、市の抱える課題をどう解決しようとするのか大いに議論し合う選挙になれば、市の将来にとっても有意義な選挙となるでしょう。誠実な論争を期待したいものす。