20年にわたって北九州市政をリードしてきた末吉興一市長が記者会見を行い、今任期限りで引退すると発表されました。
私は昭和62年の選挙時には末吉候補の対立候補だった松本洋一候補を応援しましたので、市長の一期目の当初は野党でした。しかしその後、経済活性化の基本政策や、高齢者福祉施策などで我々の意見も入れていただくなど賛同できる点も多かったことから、支持そして推薦となり、今では与党としてともに市政をになってきました。
前回の市長選挙の前には与党議員全員を訪ねて、それぞれ意見を聞くという行動をされました。末吉市長は、私の自宅にもお越しになり、市政の様々な課題について1時間以上も話し込んでお帰りになりました。 そのときのお話がその後の政策の中にも活かされたこをみても、人の話を理解することに敏な非常に頭の良い方だと改めて感じたものです。
当初から「前例がないから」はダメだ。なんでもやってみることだと、様々な課題に挑戦されました。有能でおありであっただけに、我々にも伺い知れない多くのご苦労もおありだったろうと思います。
まだ任期途中とはいえ、引退のご表明に際して心からご苦労さまでしたと申し上げたいと思います。
「ポスト末吉市長」については、これまでの市政の率直な評価と、地方分権の流れなど時代の要請などを考慮に入れて、もっともふさわしい人選を進めるべきでしょう。様々な方々とご相談しながら、何よりも市民のためになる人物が人選できるよう私も微力ながら貢献できれば幸いだと考えています。