北九州市議会の議員連盟による国への要望活動が11月17日に行われ、市議会ハートフル北九州代表の世良俊明市議も、議連の理事として参加してきました。
要望先は、昨年同様、国土交通省のみ。要望項目は「北九州空港利用促進」「東九州自動車道建設促進」「東九州新幹線早期建設促進」「下関北九州道路整備促進」「関門国際航路・北九州港整備促進」の5つ。井上議長を先頭に各会派を代表して6人の議員の他、市当局関係等が参加しました。
以下は、世良俊明市議の報告と感想。
要望項目のうち、東九州自動車道については、早期4車線化などを求めたものですが、国交省側も理解をしていて、五道仁美大臣官房技術審議官は「高速道路は4車線が本来の姿。災害時の対応や安全確保のためにも早期に進めたい。人手不足を心配するむきもあるが、九州では十分やれると認識している。」と述べたほか、東潔大臣官房審議官(道路担当)も「事故防止や安全面からも4車線化は必要だが、まず付加道路の整備やワイヤーロープ方式まで、どんなやり方が適当なのか、現在、社会資本整備審議会で有識者の先生方にご検討いただいており、その検討を見守っている」と説明しました。東九州自動車道については、特に事故・安全対策を中心に具体化しようとする国交省の姿勢が確認できました。
また、北九州空港についても、滑走路の3000メートル化や滑走路端安全区域の早期実現、MRJ飛行試験の実施などについて、軌道アクセス実現の手法としての東九州新幹線整備経過鵜路線格上げなどを要望しました。
江口秀二鉄道局官房技術審官は整備路線への格上げは現実的にはなかなか困難としつつも「北九州空港は便利ですね」と、空港整備との関連についても一定の理解をいただいたものと感じました。また松原裕大臣官房技術総括審議官についても、北九州空港の活用は人口が集積している福岡都市圏と併せた九州全体の利便性向上に資するはずとの説明に、理解をいただいたと感じました。
こうした中央省庁への要望活動が、どれほど効果があるのかと疑問をお持ちの向きもるかもしれませんが、これが現実。市民のためにやれることがあれば、議員の仲間たちと今後もしっかりやっていきたいと思っています。
(写真は要望の様子・国土交通省)