大学同窓会の総会と併せて行われるのが恒例となっている中央大学文化講演会が開かれました。
今年の演題は「父親であることは哀しくも面白い- 少子化と子育て事情」。講師は佐賀県立女性センター「アバンセ」の館長でもある広岡守穂中央大学教授でした。
先生の講演テーマの一つ「日本の少子化対策も、男女共同参画社会へゆっくり誘導することができなければ進まない。政治もそれを理解していないのではないか」とのご指摘には同感でした。
日本の少子化はどんどん進み、出生率は下がりっぱなしですが、近年、ヨーロッパなど先進国の出生率は軒並み上がりはじめています。
講演後の懇親会で「日本だけが出生率が下がっているのは、政策的失敗もしくは怠慢なのではないか。男女共同社会実現型で出生率を伸ばしている北欧モデルなども大いに参考にして、国は大胆かつ具体的な政策転換を行うべきだと思いますが、いかが?」などお伺いしましたら「そのとおりだと思います」とのお答えでした。
もっと詳しくお話をお伺いしたかったのですが、時間がありませんでした。機会を改めてお話したいものです。
先生のもう一つのテーマは「子育ては、スクラムではなくていかに自分が向かい合うかだ」ということで、成長過程で起きるお子さん方とのぶつかり合いとそれに自分が向き合うことの大切さを、様々な事例を挙げて述べられました。
お聞きすると広岡先生は私と同い年でした。子育ての苦労や父親の参加などのお話は「そうだ我々はそうだったんだよね。」時代を共有したことを感じさせていただく内容でもありました。
学生結婚してともに子育てをしてきた奥様は、現在、ふるさと金沢市で石川県議会議員(うれしいことに民主党だそうです)としてご活躍だそうです。
写真は、講演される広岡先生。