消防艇・救急指令センターを見学

北九州市議会の建築消防常任委員会(森本由美委員長)では、15日に委員会として北九州市の消防体制の視察を行い、消防艇「ひまわり」と、119番を受け付ける消防通信指令センターの見学を行いました。もちろん同委員である私も参加しました。

消防艇「ひまわり」は、従来の消防艇の老朽化に伴い更新されたもので、この3月20日に就航したものです。(就航式の模様は3月20日付のHP記事をご参照ください。   

この日私たちは、拠点である小倉北消防署浅野分署前の桟橋から、実際に乗船して、その性能を確認することができました。

市内の主な離島である馬島や藍島まで、従来は、それぞれ27分・38分とかかっていたのが、新消防艇では12分と17分へと各段に早くなりました。

海の上で時速約30ノット(60キロくらい)での走行は実感としても大変早い感じがしました。

また同船は、スクリューではなくウオータージェットで進むため、沿岸の浅い地域など活動領域も広がったほか、作業時の巻き込み事故も防ぐことができるとのことでした。水難事故や離島などでの救急などに、これまで以上の活躍が期待されます。


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船を降りた後は、小倉北区大手町の市消防局庁舎内の消防通信指令センターを見学しました。

ここには市内の119番通報をすべて受け付けています。通常9台の指令台が稼働し、大規模災害時などは24台まで増やすことができます。

市消防局の通信指令システムは、この春、最新鋭のデジタルシステムに更新されたばかり。この日も、多くの消防職員が勤務し、かかってくる救急事案等へ的確な対応を行う姿を見届けることができました。

北九州市の救急出動は年間5万件を超え、搬送人員も平成26年度は4万7000件を数えています。

北九州消防局では、救急通報のトリアージュ(事案の程度に応じた選別)は行っておらず、119番通報があればかならず出動することとしているのが特徴です。

救急隊を支援するための消防車の出動(いわゆる赤きゅう)も積極的に行っており、救命率の向上にも努力しています。

119番を受信してから病院へ救急車が到着する時間の平均は28.9分で、政令市で比較すると2番目の早さを誇っています。

私たち市民の大事な命を、日々守ってがんばっている消防局の皆さんの益々の活躍をお祈りし、議会としても更に研究と支援策の検討を進めたいものと感じました。

皆さん、119番は的確に、不要なコールは自粛して救急車を適正に利用しましょうね。写真は消防艇「ひまわり」と船上からの様子。消防局指令センター。


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