私の所属する釣りの会・小倉銀鱗会のメンバーで、八幡西区で保護司もされている安部勲さんにお招きいただき、お祝いの末席に連ならせていただきました。
「法隆寺の五重塔・25分の1モデルの完成記念」のお祝いでした。
現在、安部さんは72歳。中学校の修学旅行に行った際、法隆寺の五重塔に深く感動し、いつかはそのミニチュアを創ってみたいと思ってきたのを、52歳のときに一念発起して着手、以来、コツコツと努力を続けられ、20年もの時間をかけて、ついにこのほど完成されたのです。
五重塔はすべて手づくり。最初の設計図の作成だけで、まる6年を費やしたそうです。その後、材質は木材と漆喰など現物と同じものとし、1センチから2センチの瓦などは、焼いたときに同色となるような粘土を探し出し、3万枚を作成して組み上げるなど、一つ一つの手の込みようは驚くほかありません。
安部さんからは時折「いま五重塔を作っているんだ」と、お聞きしていたものの、何かキットを使ったものなのだろうかと深く考えもしなかったのでした。
完成したという写真をまず見せていただいて驚嘆してしまったという訳です。
全重量が150キロあるということで、簡単に運ぶことはできないそうですが、この制作過程のお話などと合わせて見せることで、小学生から大学院生まで、すばらしい教材となるのではないかと思っています。
すでに新聞やテレビなどが取り上げてくれているようですが、私もこのすばらしい作品を多くの人々に知っていただくよう、関係者に働きかけてみたいと考えています。安部さんご苦労様でした。また、おめでとうございます。(写真は、安部さんと五重塔)