障害のある方が困った時の相談を、障害者手帳があるなしにかかわらずワンストップで受け付けて解決をはかる「北九州市障害者基幹相談センター」が開設され、そのオープンセレモニーが行われました。
挨拶に立った北橋健治市長は「本年度から6年間の新たな北九州市障害者支援計画がスタートしていますが、その柱の一つが相談体制の再構築でした。よろず相談・丁寧な対応で、しっかり役割を果たしていきたい」と述べました。
また事業を受託して運営する公益社団法人・北九州市障害者基幹相談支援事業協会の高松鶴吉理事長は「私たちはすでの10年以上の障害者相談事業を実施してきた。様々な相談事例があり、難しい課題もある。ハードが問題なのではなく、何といっても人が育ってくれないと、この事業は進まない。そういう点を意識しながら取り組みたい。と抱負を述べました。
この基幹相談センターは、どこに相談して良いかわからない場合でも、まず相談ができること、また本部のほか市内を4つのブロックに分けて地域ごとに相談員が担当、必要な関係機関と連携して取り組んでいくことになっているのが特徴です。
相談員さんなどを束ねるセンター長は、障害者相談事業のベテランで私の長年の友人でもある柳沢亨さん。私からの「がんばって」の握手に、ちょっと照れくさそうないつもの笑顔で、力強く握手を返してくれました。
市の早崎障害福祉課長によれば、障害者基幹相談センターそのものは新たな法律に基づくもので、他の政令市でもスタートし始めているものの、北九州市では連携の相手として、直営の地域包括支援センター体制や「いのちをつなぐネットワーク」がすでに活動しており、これらを有機的につなげていければ、他自治体にも類例のない効果的な相談支援体制ができるのではないかと期待しているとのことでした。このセンターは新たに制定された「障害者虐待防止法」の基づく障害者虐待防止センターの業務も担うことになっています。
年間所要経費は約1億円で、その4分の3が国費。活用できる資金をフルにつかって行きたいともおっしゃってました。
写真は、柳沢所長(中央)と相談員さんたち。参考までに、支援センターのパンフレットを掲載いたします。