ピアニストで「題名のない音楽会21」の司会などで知られる羽田健太郎さんが肝細胞がんでなくなりました。58歳という若さでした。
クラシック出身の技量を活かして、スタジオミュージック分野などで活躍したほか、「題名のない…」では明るく楽しい司会で人気を博してきました。私も、時間がある時は日曜日の放送を楽しみにしていた一人でした。先日、カミさんと「羽田健太郎氏は体調をくずしたためお休みです」とのテロップが流れたので、「元気そうな羽田さんでもこんなことがあるんだろうねえ」といぶかしく思っていた矢先の死亡ニュースに、とてもびっくりしました。
かつて山本直純さんが弟弟子の小澤征爾さんに「音楽のピラミッドがあるとしたら、オレはその底辺を広げる仕事をするから、お前はヨーロッパへ行って頂点をめざせ。」と述べたと言われていますが、羽田さんも、クラシックの世界を身近に楽しむことを我々に教えてくれるお一人でした。長年の飲酒が負担となった肝臓がんだといわれていますが、それにしても仕事盛りの50歳台の死去はあまりにも若く痛ましいと思います。残念でなりません。ご冥福をお祈りする次第です。さようならハネケンさん