櫓山荘公園で子ども俳句大会表彰式

今日は第三回櫓山荘子ども俳句大会の表彰式が小倉北区中井浜の櫓山荘公園で行われました。
子どもたちが俳句作りをとおして自然や季節にふれあい、杉田久女・橋本多佳子など櫓山荘ゆかりの女性俳人や歴史などを知って欲しいと始まった大会です。
今年は小学校20校、中学校12校、特別支援学校2校から2,472名4,492句の応募があったそうです。
表彰式には北橋健治市長も駆けつけて「俳句は世界に誇る日本の文化であり、久女をはじめ櫓山荘ゆかりの俳人たちは近代女性俳句の源流をなした。このことを誇りに、市としても俳句文化の振興にできるだけの努力をしたい」と挨拶されました。
また佐木隆三北九州文学館館長も駆けつけてくださっていました。
今年の大賞に選ばれたのは小学6年生の杉田愛端美さんの「朝顔のつるをのぼって雲の上」という句。「つるをのぼる」「雲」という言葉で、動きのあるさわやかなイメージの句になっていますね。講評された岸原先生は「誰がつるをのぼるのでしょう。作者の心が朝顔の命と一体となって、登っていくのです。良い句です。」と述べておられました。受賞した杉田さん(名前が良いですね!)は、小学生らしい可愛らしい女の子でした。これからもがんばって欲しいですね。
また久女賞には思永中学校3年生の松尾優衣さんの句「青と白私の好きな夏の空」が選ばれました。色彩感があるきれいな句です。きっと夏の空を見つめながらイメージをつくったのでしょう。
子どもたちの俳句は、ともすれば標語のようになってしまうことが多いものです。俳句を作りなさいといっても実はなかなか難しいですね。(かく申す私も、俳句はど素人。作るというのはとてもとても。)こうした中で、今年の子ども俳句大会は俳句と呼べる句が沢山応募されてくる状態になってきていることを示しているのでしょう。「この大会の中から、きっといつか久女のような天才があらわれるんでしょうね。」「そのためにはずっと続けることが大切ですよねえ。」などと、準備をしてくださった関係者の方々と話がはずみました。  
写真は表彰式のもよう。(左から大賞受賞の杉田さん。受賞者の記念撮影。新設されたトイレなど整備が進む櫓山荘公園のようす。)

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