先日、市長予定候補の北橋健治さんに、市民団体の方から「是非、11月23日に少しでも良いから時間を取っていただいて懇談をしたい」との申し出があり「15分から30分程度なら」と北橋さんも何とか日程の都合をつけて、会場に出かけることになったとお聞きしていました。北橋さんから私にも来いとお呼びがかかったので、夕方からの懇談会にでかけました。
私は、学校給食に関する数人による懇談だとお聞きしていたのですが、会場に入ってみると「市長予定候補との懇談会」などの横断幕がかけてあって、ビデオ撮影までされています。かなり公式の会のようすなので、ちょっととまどいました。
事前の打ち合わせもなく、手順などについても知りませんでしたし、第一こんなにわずかの時間では、せっかくお集まりいただいた皆さんに十分なお話もできませんね。
それでも、北橋さんは給食問題についての現在の考え方を要領よく話をされました。さすがにまとめ方が上手です。子どもたちのために給食の改善をすすめようとする、北橋さんの考えをご理解いただけたんじゃないかなと思いました。
ところが質問に入ると、出席者の男性がいきなり「あなたはいかにも市民の側にたっているかのように発言されたが、民主党なのに(末吉与党の?)民主党の市議をなぜ指導しないのか」などと発言。民主党市議を含む末吉与党はすべて反市民的で、とんでもないことをやってるかのような感じなんですね。少々おどろきました。
また「(これまでの市政運営について)反省してもらいたい。」とか「こんな国にだれがしたんですか。」などの言葉もありました。この「こんな国に~」については、私は「少なくとも(国政野党たる)民主党ではないと思いますが」とお答えしましたけれど。
こうしたご発言はありましたが、北橋さんも私も、食育の推進という立場で学校給食をより良いものに変えていきたいと考えていること。その方法は市民の皆さんの幅広いお考えをお聞きし、データも公表しながら検討委員会などで大いに議論して、モデル実施としたいことなどを率直にお話したつもりです。
参加者の方々の中には、最初から市議会与党にたいする不信感がおありのようでしたが、これまでも給食食器の改善やアレルギー除去給食の実現など、われわれ市議会議員が議論して実現させてきたものが数多くあること、あるいは末吉市政についても、小学校区を中心に地域コミュニティを充実して安全安心をつくりだそうという取り組みなど評価されて良い点もたくさんあることなども申し上げました。
現状をただけしからんと批判することは簡単でしょう。しかし、現実が改善しないまま放置されてしまうことの方が、子どもたちにとってはもっと問題ではないでしょうか。
食育の観点からしっかりと子どもたちの食事と健康を考える市民が力を合わせて、より良い学校給食の具体的な実現にむけて努力しあいたいものです。